Dec 25, 2025
オーバーハングタイプか抱え込みタイプか
クローラーと刈刃の関係も結構大事だったりするまるそうデス。耕作放棄地を開墾するならなおさら。というわけで、ラジコン草刈り機君について語ろう、第3回です。今回はウチでオーバーハングタイプにこだわる理由をお伝えします。

<< 抱え込みタイプ >>
〇長所〇
・価格が安い
・ピッチングに強い
・軽量コンパクト
×短所×
・走破性能が劣る
・転倒の可能性が高い
・刈幅が狭い
・背の高い、固い草が苦手
まずご紹介するのは、刈刃が本体内部にあってクローラーの間に挟み込まれている「抱え込みタイプ」です。
抱え込みタイプの最大のメリットは本体価格の安さです。すべての部品が本体に収まるため、構造物が減り、価格が抑えられます。また、刈刃とクローラーの相対距離が近いため、登坂時や乗り越え時のピッチングが小さい事もメリットです。
逆に最大の問題は、クローラーが通る地面は草が刈られていない事です。内側に刈刃がある関係で、クローラーは草を刈ってないスペースを通ります。単純に走破性能が落ちる事もありますが、刈っていない草に車体が持ち上げられるのも問題です。これが斜面だったりすると、あっさりひっくり返ります。ラジコン草刈り機が縦回転している動画をYoutube等でも結構見つけられますが、その大半は抱え込み式です。芝刈りぐらいなら問題が無いのですが、草の背が高くなるほど危険性が高まります。耕作放棄地なんてもっての他。
また、単純に本体に対して刈幅が狭くなるのもネックです。クローラー幅x2分だけはどうしても本体幅より刈幅が狭くなります。
さらに、腹の下で草を刈るため、腹の下に収まらない背の高い草、特に固い草は対処が得意ではありません。

<< オーバーハングタイプ >>
〇長所〇
・刈幅が広い
・走破性能、走行安定性が高い
・転倒の危険性が少ない
・背の高い、固い草でも対応可能
×短所×
・値段が高い
・デカい、重い
・一部モデルはピッチングに弱い
次に本命、刈刃が本体より前に吊り下げられている「オーバーハングタイプ」です。
オーバーハングタイプの最大のメリットは、クローラー幅とは無関係に刈幅を設定できる点です。通常は刈幅がクローラー幅と同等になるように設定される事が多いです。こうする事で、クローラーが通るのは刈刃が刈った後のスペースで、草の高低にかかわらず、一定の走破性能を実現します。
また、刈刃を前方に向ける事も可能ですので、車体より背の高い草でも達磨落とし的に粉砕していくことが可能です。
逆にネックは価格。本体と刈刃が2部構成になるため、構成部品数や重量も増えます。結果として、車体価格がどうしても高くなります。
また、傾斜や乗り越え時のピッチングが大きくなるのもデメリットの一つです。結果として刈刃が地面を叩きやすくなってしまいます。

そんなオーバーハング側の問題も、ウチの新型ラジコン草刈り機は解決しています。オーバーハング型でありながら、抱え込みタイプに近い価格設定。さらにフロントタイヤを装備する事で、ピッチングの発生を最小限にしています。
結論として、平坦地で背の低い柔らかい草を少しづつ刈るなら抱え込みタイプでも十分です。が、背の高く固い草も斜面を含めてで一度に刈るなら、やはりオーバーハング型が有効です。そのため、耕作放棄地の開拓を主眼に置いた当店ではオーバーハング型をお勧めしております。

