Apr 27, 2019

MR-Sさん エンジンバラシ それは秘密です!!

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ばらす事考えたら車上でEGとMT分解した方が良かったのではないかと思わないでもないまるそうデス。同年代ならそんなタイトルのTV番組に覚えがあるのでは?。

 というわけで、サーキットレンタル中に止まってしまったMR-Sさんからエンジンとミッションが無事に降りたので、さらに点検を進めます。と言いつつ、

 「MR-Sさんの秘密さん、どなたがお越しになったでしょうか?。それは秘密です〜」

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 「あの悲劇の瞬間、SUGOの路上に独り取り残されてしまいました。しかし、コース員さんの手により回収され、我々に届けられたこの方(?)」

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 「何かがぱっくりと抜け落ちたかの様な喪失感でいっぱいだった1ZZさんの元へ」

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 「今、戻ってきました!。」

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 と80年代の某番組のようにナレーションを付けてみましたが、コース員さんが拾ってくださった破片、見事にうちのEgにジャストフィットでした(涙)。割れ方を見る限り、内側から何かがぶつかり、その衝撃で割れたように思います。果たしてナニがこの原因だったのかを知るために、さらに分解を進めます。

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 まずはミッションとエンジンを分離しましょう。スターターモーターの固定ボルトはエンジン・ミッションを貫通しています。Eg/MT分離の最初はスターターモーターを外す所から。

 写真を撮りそびれましたが、ミッションの窯周りのボルトを外します。ミッション側の上に17mmが2本、14mmが左右に2本、エンジン側からは下側に14mmが2本(だったかな?)が入ってます。これらを全部抜くとフリーに。あとは、エンジンとミッションを両側に引っ張れば外れます。と簡単に書きましたが、どっちも結構な重量があるのでそう簡単には外れません。外れないからと言って、合わせ目にバールを突っ込んで抉る、ようなことはしてはイケマセン。ポイントポイントに叩き代があるので、そこをコツコツやりつつ地道に抜きましょう。

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 無事にミッションが抜けました♪。これで多少取り回しが良くなりました。

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 次はEgから補器類を外します。と言っても、MR-Sは電動油圧式パワステだし、エアコンはすでに撤去されているので、Egについている補器は少な目です。ともあれ、まずはベルトテンショナーを傾けてベルトを抜きます。ZZ系は眺めのベルト1本で補器を駆動しています。

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 ベルト抜いてフリーになったオルタネーターを外します。ちなみに、小さい車だとオルタネーターの取り付け角度でベルトのテンション調整をしている事が多いですが、1ZZはオートテンショナーが付いているのでオルタは角度固定です。

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 INマニ、サージタンク、スロットルまでまとめて外します。ただし、スロットル周りは水配管や信号線が来ているので、それらを先に外します。あとは、INマニとエンジンブロックを固定しているナットを外せばこの通り。

 本当はエキマニも外したかったのですが、ブロックとエキマニを固定しているボルトが遮熱版に完全に覆われています。しかし、遮熱版を固定しているボルトの錆びがあまり強固で、緩めたらモゲそうだったので諦めました。

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 お楽しみの下部ブロックは後に取っておいて、上から攻めます。まずは、イグニッションコイル、プラグを抜いてみます。

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 普通に良く焼けてました。

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 続いてカムカバーを外します。あら、普通に綺麗。MR-Sさんはイベント専用車だったので、街乗り0でオイル交換も距離からすれば極端に頻繁でしたから。

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 2ZZはロッカーアーム式ですが、1ZZは直打式なので非常にシンプルな構成です。カムの当たり面も綺麗。

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 上の次は下を攻めます。順序大事(謎)。オイルパンをはぐってみました。あれ?、ぱっと見、普通のような・・・。

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 そのままクランクシャフトを回転させて観察。アレ、ナンカ、タラナイヨウナ・・・。

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 ・・・、ナンデ、クランクノ、子メタル当たり面ガミエテルのかな?。っていうか、1番シリンダのコンロッド何処?!。

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 まぁ、オイルパンに落ちてたんですが(遠い目)。もちろん開けた段階で気づきます。

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 1番シリンダの子メタルブロー、そのまま走ったので、コンロッドとクランクが焼き付いてロック、コンロッドが折れ、破片がエンジンブロックを突き破って飛び出したようです。

 この時点で、クランク、ブロック、1番のピストン・コンロッド死亡は確定です。

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 さらにマズイのが、結構な破片がオイルストレーナーに吸い込まれています。こいつはもしかして・・・。

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 確認するために、タイミングチェーンカバーを外します。が、そのためにはいろいろ外す必要があります。まずは、オートテンショナーとそのプーリー。

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 地味に外すのが大変なクランクプーリー。

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 ウォーターポンプ。

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 オイルレベルゲージホルダー。電気配線コネクタのホルダーにもなってるので、そちらも外します。

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 タイミングチェーンテンショナーも外します。

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 あとは、他の1ZZ車だとパワステポンプが付いてる所にあるアイドラープーリ―と、10mm、12mmのボルトをたくさん抜くと、タイミングベルトカバーが外れます。ガスケット式じゃなくて、シール材で止まっているので、結構剥がすの大変です。

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 カバーが外れてから本番です。チェーンテンショナーガイドを外します。ボルト1本。

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 右側のチェーンガイドをを外します。こちらは駆動しません。ボルト2本。

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 クランクプーリー奥にある、クランク角センサー用のスプロケットを外します。クリアランスギリギリなので、結構大変。

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 さらにその奥にある、タイミングチェーン用のスプロケットを抜きます。これも引っ張れば抜けるのですが、クリアランスぎっちりだし、スプロケットを抜くまでチェーンが外れないので引っ張れる所がなくて大変です。

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 その奥にオイルポンプが鎮座しています。いくらなんでも引きこもり過ぎです(涙)。ここまでバラせばボルト3本で外れます。

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 やっと抜けたぁ〜。

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 このオイルポンプ自体は、プラスねじでカバーが止まっています。が、かなりぎっちり締まっているので普通のドライバーではまず緩みません。

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 インパクトドライバー&ハンマーでガツンと緩めましょう。果たしてオイルポンプの中身は・・・

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 異物を咬み込んだ跡がありました(涙)。こうなると、ドコまで異物が圧送されているか判断できず、ドコと言わずエンジン全損で確定です。さらに、エンジンだけじゃなくて、オイルクーラーも終了です。オイルクーラーのコア内に入った異物を完全に取り除くことは不可能に近いためです。

 バラす前からEg全損なのは半ばわかっていましたが、思った以上に激しいブローでした。ともあれ、ここまでが往路。復路はMR-Sさんの復活目指して頑張りたいと思います!。

Posted at 17:31 in ZZW30 | Comment () | Edit
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